ご講演で心に残ったメッセージを紹介します
研究は失敗の連続で、苦労の日々ばかりだと思います。
よく考え工夫し努力を重ねていると、時々成功して前進します(再現性は大事)。努力を重ねても、この方法は一回諦めよう、という時もあります。
研究は、時々素晴らしいものを見せてくれます。この研究でも、生命の造形の美しさに出会うことができました。それは、私がこの仕事を続ける理由の一つです。また、研究を通じて、日本の様々な場所や海外で働いたり、宇宙実験に携わるなど、自分では想像もつかなかった経験をさせてもらい、その過程における人との出会いは得難いものでした。
研究は、楽しんだり苦労したりしながら、時に素晴らしいことや美しいものにめぐり逢う人生と通じるものがあるように思います。
ただし、「研究」の部分を他の言葉に変えたくなったらそれも良いと思います。研究以外にも素晴らしいことは数多く存在し、研究を通じて培われた考え方や問題解決法は、人生を豊かにしてくれると信じています。
第45回講演者
横浜市立大学 医学部 臓器再生医学・助教
田所 友美
論文は "Simple and impressive" で書く。理解しやすい筋道と概念のおもしろさを組み入れられるように、最初にコンセプトを考える時間を大切にしています。
第44回講演者
理化学研究所 脳神経科学研究センター 神経老化制御研究チーム 客員研究員University College London, UK Dementia Research Institute, Research Fellow
綿村 直人
サイエンスって楽しい!面白い!
日々のいろいろなところで感じる感動や、興味を持ったことを大切にしてほしい。自分自身の探究心を掘り下げることの積み重ねが、新しい発見につながる原動力となります。
第43回講演者
理化学研究所 生命医科学研究センター リサーチアソシエイト
京都大学高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点(WPI ASHBi)特任研究員
小口 綾貴子
大勢の人が同じものを見ていても、人によって気付くことは違っている。研究結果を目前に、その重要性に気付くかどうかは、結果と丁寧に向き合い、より深く観察する姿勢から得られるものである。
第42回講演者
東京大学大学院医学系研究科 免疫疾患機能ゲノム学講座 特任教授
岡村 僚久
良くも悪くも自分の成果をが純粋に評価される研究の世界。明確な目標が見つけられない時も、自分ができることをとにかく一生懸命やろうと心に決めて続けてください。
第41回講演者
大阪大学 微生物病研究所 特任研究員
伊東 瑛美
"Connecting the dots (点と点をつなぐ)" by Steve Jobs
その時は気付かなかったけれど、何かのご縁があって与えられた課題をこなしていたことが、振り返れば線となり、大きな成果となって現在に至る。かけがえのない瞬間を、与えられている仕事を一生懸命にこなしていってほしいと思います。
第40回講演者
国立研究開発法人 理化学研究所 脳神経科学研究センター 神経動態医科学連携研究チーム チームリーダー
中冨 浩文
何よりも自分が楽しいと思うことを、まずは精一杯やること。それが後で役に立つかどうかということは考えずに、とにかく今楽しいと思うことをとこ
とんやってください。
第39回講演者
大阪公立大学大学院 理学研究科 物理学専攻 准教授
大阪公立大学 南部陽一郎物理学研究所 兼任研究員
藤井 俊博
周りで支え指導してくださる先生方が、私を次なるステージへと連れて行ってくれる。そんな方々がいるからこそ、失敗を恐れずに挑戦することができる。可能な限り大きな課題に立ち向かうことを私は心に留めて生きていく。
第38回講演者
順天堂大学 大学院医学研究科 生化学・生体システム医科学 助教
金光 昌史
自分の研究が生かされる場所を追い求め、外の世界へ飛び出していこう。チャレンジせずに後悔するより、チャレンジして後悔するほうがきっといい。私はチャレンジし続ける研究者でいたい。
第37回講演者
名古屋大学大学院医学系研究科 微生物・免疫学講座 分子細胞免疫学 教授
国立がん研究センター 研究所 腫瘍免疫研究分野長、先端医療開発センター 免疫TR分野長
Science Translational Medicine Scientific Advisory Board
西川 博嘉
たんぱく質複合体を予測するために構築された、人工知能プログラム AlphaFold Multimer。このAIを利用することで、研究速度が一気に早まった。新技術を巧みに利用できる研究者が新たな時代を築いていく。
第36回講演者
順天堂大学 医学部 生理学第二講座 助教
石村 亮輔
コロナ・パンデミックにロックダウン、今まで経験しなかった事態における共同研究のスタートだった。それでも研究者同士がつながって、成果を出し合った。議論に議論を重ねて、足りない部分を補い合った3年間 ―― 研究が一つのかたちとなって今ここにある。この経験は必ずや次の難局に立ち向かう糧となる。
第35回講演者
順天堂大学大学院 医学研究科 微生物学 教授
岡本 徹
「期待外れ」が生じても、それを乗り越えられる力が私たちには備わっている。ドーパミン神経細胞の役割を最大限に引き出す秘密は、きっと自分が本当に好きだと思うことに出会うこと。運をつかむ力を引き出すこと。人間力を磨くこと。
第34回講演者
京都大学医学研究科 高次脳科学講座 神経生物学分野 特定准教授(京都大学創発PI)
小川 正晃
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Five "C"
Courage(勇気)をもって困難な問題に
Challenge(挑戦)し、必ずできるという
Confidence(自信)をもち、全力で
Concentration(集中)し、あきらめず
Continuation(継続)することで
時代を変革する研究を世に発信することができるのです 本庶 佑先生
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5つの"C"をいつも心に。辞めたいと思ったことは何度もある。それでも前に進むしかないのです。
第33回講演者
理化学研究所・脳神経科学研究センター・多階層精神疾患研究チーム チームリーダー
林(高木)朗子
自分とは違った専門の人からの意見を取り入れることが、思いもよらない発見になる。人と話すことを恐れずに、粘り強く進んでいこう。
第32回講演者
京都大学大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻/JSTさきがけ
浅場 智也
世界のトップ研究者というのは案外自分の手の届く場所にいる。それを体感しに海外に出てみよう。Scientistsの舞台は世界なのだから。
第31回講演者
世界トップレベル研究拠点 大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(WPI-IFReC)免疫応答動態学研究室 教授
大阪大学 微生物病研究所 免疫応答動態分野(兼任)
大阪大学 感染症総合教育研究拠点(兼任)
鈴木 一博
医者は目の前の患者さんしか助けられないが、薬学研究者は世界中の患者さんを救うことができるすばらしい仕事である
第30回講演者
中外製薬株式会社 トランスレーショナルリサーチ本部プロジェクト推進部/Global Project Leader
西本(垣内)綾子
Passion(思い)Action(行動)Meet(出会い)思いがあるから行動し、行動することで出会いが生まれる。このつながりが自分を新たなステージへと導いてくれる。Have a passion, take action, and enjoy meeting many people!
第29回講演者
慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授
株式会社メタジェン代表取締役社長CEO・CGDO
福田 真嗣
好きな研究を続けたくて、博士課程に進学した自分に後悔はない。これからも研究を続けていけるような環境を後輩たちと共に作っていきたい。
第28回講演者
大阪公立大学 大学院理学研究科細胞機能学研究室
後期博士課程2年 木山 花
評価されなかった時代もあった。けれど目の前にある実験結果を信じて研究を続けたからこそ今の自分がある。これからの日本の研究を担う力となる若者たちへ。勇気をもって新たな門をたたいてほしい。
第27回講演者
京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合センター 免疫ゲノム医学講座 特定准教授 茶本 健司
研究者は社会的な生き物であり、研究はビジネスである。一人で悩むことなく、迷った時は仲間に助けを求めることも必要である。研究を楽しんでストレスのない研究生活を送ることが結果的によい研究成果へとつながる。
第26回講演者
大阪公立大学 大学院医学研究科 循環器内科学
特任講師 佐野 宗一
自分が楽しいことを突き進めていってほしい。今、学生は楽しそうじゃない?どうしてだろう。それが不思議。楽しいことが見つかればきっと未来は開ける。
第25回講演者
北海道大学 大学院理学研究院
教授 圦本 尚義(ゆりもと ひさよし)
夢を捨てないこと。現実的に生きること。自分が本当に大事だと思う研究はあきらめないで、人にわかりやすく見せる努力をしよう。明日もきちんといきていけるように。ピュアな思いはそのままで。
第24回講演者
早稲田大学理工学術院 教授(産業技術総合研究所人工知能研究センター/特定フェロー)
尾形 哲也
自分の研究を好きになる。興味があるからもっと研究する。発見は気付かないだけでどこにでも転がっている。Serendipity:セレンディピティ。いつもの心掛けが、想定外の発見を気付ける自分へと導いてくれる。
第22回講演者
九州大学 大学院薬学研究院 薬理学分野
主幹教授 津田 誠