【終了しました】第38回 Science Café ピロリ菌が胃がん発症を促進する新たな分子メカニズム ―カエル胚の発生異常の解析を手がかりに―
Science Cafeの概要
Science Café はScienceまたは姉妹誌に研究論文等投稿が掲載された日本研究者の方にZoom Webinarによるライブ配信にて講演して頂くイベントです。
研究内容の解説に加え、研究にまつわるエピソード、社会に与える影響や提言を交えてお話して頂きます。Q&Aセッションも設けております。参加は無料です。
日 時:2024年2月27日(火)14:00~14:40(予定)
演 題:ピロリ菌が胃がん発症を促進する新たな分子メカニズム
― カエル胚の発生異常の解析を手がかりに ―
演 者:金光 昌史 先生
順天堂大学 大学院医学研究科
生化学・生体システム医科学 助教
概要
ピロリ菌は世界人口の約半数のヒトの胃に感染する細菌で、注射針状の装置を用いてCagAと呼ばれるタンパク質を胃の上皮細胞に注入し、胃がんの発症を促進します。このCagAタンパク質は、正常な胃上皮をどのように胃がんへと変化させるのでしょうか?この疑問に対して、私たちは、カエルの胚(受精直後の幼体)の細胞内にCagAを人工的に発現させ、発生の過程で生じる形態異常やその背景にある分子メカニズムを解析するユニークな実験を行い、これを糸口として、CagAが結合し機能を撹乱するヒト胃上皮細胞内の新規標的分子を発見することに成功しました。胃がん発症のプロセスを分子レベルで理解することに繋がる、私たちの研究チームの新たな成果をご紹介します。
掲載号:Science Signaling 2023年7月18日号
“The Helicobacter pylori CagA oncoprotein disrupts Wnt/PCP signaling and promotes hyperproliferation of pyloric gland base cells”
SCIENCE SIGNALING 18 Jul 2023 Vol 16, Issue 794
DOI: 10.1126/scisignal.abp9020
【順天堂大学プレスリリース】
https://www.juntendo.ac.jp/news/14862.html(日本語)
https://en.juntendo.ac.jp/highlights/news/nid199(英語)
【著者関連】
https://researchmap.jp/atsushitakahashi (researchmap)
http://www.dbsb.science (順天堂大学大学院医学研究科生化学・生体システム医科学HP)
IMC 微生物化学研究所 - 研究組織 - 第3生物活性研究部 (bikaken.or.jp)
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