【終了しました】第39回 史上最強級のエネルギーをもつ宇宙線「アマテラス粒子」検出の軌跡 ー もっとも高いエネルギーの粒子を掴まえる ー
Science Cafeの概要
Science Café はScienceまたは姉妹誌に研究論文等投稿が掲載された日本研究者の方にZoom Webinarによるライブ配信にて講演して頂くイベントです。
研究内容の解説に加え、研究にまつわるエピソード、社会に与える影響や提言を交えてお話して頂きます。Q&Aセッションも設けております。参加は無料です。
日 時:2024年4月23日(火)14:00~14:40(予定)
演 題:史上最強級のエネルギーをもつ宇宙線
「アマテラス粒子」検出の 軌跡
ー もっとも高いエネルギーの粒子を掴まえる ー
演 者:藤井 俊博 先生
大阪公立大学大学院 理学研究科 物理学専攻 准教授
大阪公立大学 南部陽一郎物理学研究所 兼任研究員
概要
宇宙に存在する高エネルギーの粒子「宇宙線」の中には、非常に高いエネルギーの宇宙線がごくまれに存在しており、宇宙空間におけるもっとも激烈な物理現象や、標準理論を超えた新物理を起源に持つと考えられている。世界8ヵ国、140名からなる最高エネルギー宇宙線の国際共同観測実験「テレスコープアレイ実験」は、2021年5月27日に極めて高いエネルギー(2.44 x 10の20乗電子ボルト=244エクサ電子ボルト)の宇宙線の検出に成功した。今回検出された宇宙線は、史上最強級のエネルギーを持ち、現地時間の明け方に検出されたこと、今後の宇宙線起源解明の道しるべとなることを期待して「アマテラス粒子」と命名された。興味深いことに、このアマテラス粒子が到来した方向には候補となる有力な天体が見つからず、未知の天体現象や標準理論を超えた新物理起源の可能性も示唆されており、今後の研究が注目されている。本講演では、宇宙線の研究の歴史とアマテラス粒子の検出までの軌跡、今後の展望について紹介する。
掲載号:Science 2023年11月23日号
“An extremely energetic cosmic ray observed by a surface detector array”
SCIENCE 23 Nov 2023 Vol 382, Issue 6673
DOI: 10.1126/science.abo5095
【大阪公立大学 宇宙線物理学研究室 OMU Cosmic Ray Group HP】
【FAST Project】
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