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パートナー座談会

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技術が進化する中で人間の専門知識とのバランスをどう取るか、そしてAIと人間がどのように協力しているかについて意見交換しました。
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記事一覧

ASCA 30th記念 パートナー座談会 Part1

この30年間で翻訳のプロセスは大きく変わりました。ASCAでCAT Toolを導入した当初(約15年前)は、ほとんどの方が「使いにくい」とおっしゃっていましたが、バージョンアップした医薬特化型MTを搭載した現在では、「使いたい」という方が、「使いたくない」という方の数を上回るようになりました。今回は実際に日々業務に携わってくださる皆さまから、翻訳プロセスの変化についてお話を伺います。 記事内で出てくる用語一覧 「CAT Tool+MT」の活用による翻訳プロセス-翻訳プロセ

ASCA 30th記念 パートナー座談会 Part2

前回は「翻訳のプロセスの変化」についてお聞きしましたが、今回はそのプロセスの中で実践されている「工夫」と、機械と人との役割分担についてご意見を伺います。 CAT Toolの活用方法-翻訳・チェックの精度や効率性、品質向上など、ご自身が取り組んでいる具体的な方策はありますか? 持田(以下、敬称略): 「正規表現をうまく使おう」キャンペーン中です。先日は、句点の有無に関するエラーを正規表現で検出できました。なるべく目視を避けたいところが他にもあると思うので、いまいろいろと模索

ASCA 30th記念 パートナー座談会 Part3

座談会レポートもこれが最終回です。ここでは、「できる」か「できない」かは考えずに、「こんなふうになったらいいな」と思うことについて伺います。 テクノロジーでできたらいいな、こんなこと!-急速にテクノロジーが進化する中、翻訳業務において実現してほしいことや改善したらいいなと思うことがあれば教えてください。 三枝(以下、敬称略): 一人で作業しているので、会話型のQAツールがあったら少し楽しくなるかなって思います。QAを実行すると同じような警告が上がってきますが、そんなとき「