AIKO SciLingual導入事例 -大原薬品工業株式会社 様-
アンメット メディカル ニーズに挑む!!
AIKO SciLingualを2022年に導入いただいた、大原薬品工業株式会社で安全性情報を担当されている安全管理部の加藤浩平氏に、導入の背景や、使用実感などをお伺いしました。
大原薬品工業様は、オーファンドラッグとジェネリック医薬品の創薬及び育薬を事業の柱とした医薬品会社です。特に小児がん領域を中⼼としたオーファンドラッグ及び医療事故防⽌に配慮したジェネリック医薬品の開発・製造・販売に注力しています。治療成績の向上や医療環境が大きく変化している現在治療のみならず、医療の質に影響をおよぼす予防、診断、アフターケアにもイノベーションを活かしTotal Healthcare Solution を提供できる企業をめざしておられます。
まず、どのような使い方をされていますか?
「私は添付文書や論文等の翻訳にAIKO SciLingualを活用しています。特に添付文書は、改訂されても変更は一部分だけのことが多いため、変更していない部分に関しては過去の翻訳結果がリユースできる機能を使えるので、便利です。
また、AIKO SciLingualでは3つのAI翻訳を使え、SciLingualエンジン(AIKO SciLingualに独自搭載されている医薬・医学特化のAI翻訳)を基本的に活用していますが、訳文の質には満足しています。
ただ、AI翻訳は完璧ではないのでポストエディット(AI翻訳の出力に対する修正作業)は必要です。」
編集時、どのような点を注意されていますか?
「具体的には、単語の意味は同じでも言い回しが異なる場合や、[which]で文章が結合して長文化してしまっている場合は、手直しが必要なケースがあります。AI翻訳全般に言えることだと思うのですが、翻訳文をそのまま使うというよりは、[チェックは必須]という気持ちをもって対応することが重要だと思います。
その点、AIKO SciLingualの同一画面で3つのAI翻訳を比較できる機能が便利ですね。SciLingualエンジンを基本的に使用していますが、一部の翻訳結果に満足できない場合は、ポストエディットの画面中でGoogleやMicrosoftのAI翻訳エンジンの結果と比較して1クリックによる置換で修正作業を進められるため、非常に便利だと感じています。
3つの翻訳案を出してくれるので、適した訳が見つかりやすいのです。
その他にも逆翻訳機能などポストエディットに役立つ機能が搭載されているので、翻訳文の修正作業がしやすく、とても便利に使っています。 」
最後に、導入の効果と今後の課題についてお知らせください。
「AIKO SciLingualは定額で使えるため、翻訳にかける度にコストを考える必要が無く、利用量を絞る必要が無いので、心理的なハードルなく気軽に活用しています。導入した結果、以前よりも翻訳スピード、品質が向上したと感じています。
実は、ASCAさんで定期的に開催されているAI翻訳セミナーに2、3回参加して、その講演内容からAI翻訳のメリット・デメリットやその解決策(解決できないことを含め)を認識していました。実際に使ってみて、AI翻訳は修正を加える必要があること、過去の翻訳結果をリユースすることでもっと便利に活用できることを感じています。
今後の課題としては、まだまだ社内でもAI翻訳にかけているだけの人も多いので、過去の翻訳結果のリユース等のAI翻訳の有効活用について社内に周知したいと思っています。 ぜひ引き続きセミナーなど、サポートください。 」
大原薬品工業様からフィードバックをいただくことで、システムのアップデートを行っています。医薬関連の現場の皆様が、便利になった、時間を効果的に使うことができるようになった、と思っていただけるように日々改善を重ねていきたいと思います! ありがとうございました。
訊き手:株式会社アスカコーポレーション ソリューション事業部 池内 義隆
編集 :株式会社アスカコーポレーション ソリューション事業部 古谷 慶之
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大原薬品工業株式会社様のHPはこちら。