第3回AAMTセミナー開催:海外投資家を引き付ける英文IR-コストや時間をかけない自動翻訳の活用について
第3回AAMTセミナーが3月9日(木)14:00~15:30に開催される。今回のテーマはIRの翻訳での活用。タイトルは「海外投資家を引き付ける英文IR-コストや時間をかけない自動翻訳の活用」、ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社 常務執行役員 広報・IR室長 西村賢治氏による講演である。
副題は、「日本語のみの開示で公平・公正・適時という開示の原則に沿っていると言えるか」。
そもそも、IR(投資家向け広報)活動には、「株価に影響を与えうる情報を公平、迅速かつ広範に伝達する」という開示原則があり、日本の株式市場での外国人投資家による保有比率は3割前後、その売買比率は約6~7割で推移し、外国人の売買動向が日本企業の株価に大きな影響を与えている事実がある。なので、投資家との信頼関係の構築において内外の差があってはならない。その状況を打開可能にしたのが機械翻訳の導入だという。限られた人材とコストで効果を上げるための活用事例を紹介いただく。
日本語での最終原稿が仕上がり、できれば1時間で英語にしたい、現場の思惑があるのだと。翻訳者や翻訳会社が、演者の手法に太刀打ちできるのか。
IRの翻訳は専門の翻訳者のアサインが必須で、仕上げに完成度を求められていると思っていた。そうした部分もあるかもしれないが、何のために英語化するのか、その目的を理解する必要がある。IRだけでなく、あらゆる産業翻訳にも当てはまると思っている。
AAMT理事・東京大学大学院情報理工学系研究科 客員研究員である中澤敏明氏によるQ&Aでのやり取りも乞うご期待。
翻訳者の方も、翻訳会社も、誰のため、何のための翻訳なのか、今一度考えるきっかけになればいいと思っている。
登録はぎりぎりまで受け付けている。参加者には講演後2週間程度の視聴ももれなくついている。是非参加を検討してほしい。
https://www.aamt.info/event/seminar/20230309
(AAMT理事・セミナー委員長 石岡映子)