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ASCAで行ってきた様々な研修の様子を写真と共に紹介!


2013年9月:10年後のASCAを考える(東京とディズニーランド)

東京事務所を三田のおしゃれな事務所に移転したのを契機に、お披露目を兼ねて東京に皆で集まろう、せっかくなので、各自の10年後のASCAを語ろう、とプレゼン大会をした。

三田の景色。当時の東京支店はこの辺りに所在。

猫カフェを新しいビジネスに、人事部長になって皆が楽しく働く会社を作りたい、などなど楽しいアイデアの発表ばかりで大いに盛り上がった。
Disneyがなぜあれだけ人気なのか、とかねがね疑問で、調べてみるとスタッフの教育が大きいことがわかり、研修プログラムも事業としてやっていることを知った。なので「10年後を語る」の後はDisneyland Hotelにバスで向い、レインボーブリッジを渡るときなどは車中も大はしゃぎ。その翌日は皆そろってDisney Academyで「リーダーシップ研修」を。仕事のモチベーションをどう作るか、維持するのか、高めるのか、チームとして働く喜び、難しさなどをチームビルディング方式で教わった。皆が同じ目線で仕事すること、価値を共有することの重要性を改めて知るプログラムだった。

トレーニング・ディズニーウェイ

研修終了後は、Disneyで働くキャストと呼ばれるスタッフに同行し、研修内容を実践。お客様のカメラが落ちた時、最初にとる行動は、怪我がないかの確認。カメラが壊れたか、ではない。皆に楽しんでもらうためには何よりも安全を重視する、まさにDisneyマジックの原点である。解散後、誰もが大いに楽しんだのは言うまでもない。
 
ちなみにDisneyの行動規範は、1.Safety(安全)、2.Courtesy(礼儀正しさ)、3.Inclusion(インクルージョン)、3.Show(ショー)、4.Efficiency(効率)。研修後、ASCAの行動規範を作ろう、と委員会を立ち上げた。皆が考えて作ったのが「1.情報管理、2.礼儀正しさ、3.早く正確に」である。翻訳会社なのに「正確さ」は一番ではない。むしろ、正確であることは前提なので、当時社内で情報セキュリティのISOを取ったこともあり、何よりも「情報管理」を最優先しようとしての取り組みにつながった。研修が大きな財産を作ってくれたのである。

2015年9月:明日は来る(東北石巻)

東北地方を中心に襲った東日本大震災のショックは今でも鮮明だ。映像から流れてくる津波の画像や流される人たち、原発問題など、今も復興が終わらないほどの大きな惨事である。会社として、物資を送ったりボランティアをすることも考えたが、あまりに事が大きすぎて、行動をとれずにいた。そんな時、社員の一人が、皆で石巻に行きませんか、と。雄勝(おがつ)町という所にある、廃校をリニューアルした施設に皆で自炊し、泊まって、翌朝ボランティアをする、というプログラムだった。
仙台駅に集合し、バスで雄勝に。
車窓から見えるのは、映像でしか見ていなかった震災の跡地である。木もない、建物もない、人もいないし何もない。バスの中も静まり返っている。
着いた施設は「MORIUMIUS(モリウミアス)」。森と海と明日へ、というコンセプトである。
着いた後、大きな部屋で笑いヨガをみんなで。今回の企画を紹介してくれた社員が笑いヨガのインストラクターで、さすがにうまく盛り上げてくれた。
夕飯のご飯を炊くのに火をおこすことから。慣れない作業なのでなかなか火がつかないチームも。それでも最後は皆うまくいき、満点の星空の下、皆で食べた夕食がどれほど素晴らしかったか。

MORIUMIUS LUSAIL.

二日酔いの社員もいたが、翌日は早朝に起き、皆で灯台に。そこから見える海を見ていて、大きな震災があったことを感じさせない雄大な自然がそこにはあった。
朝食の後は皆でボランティア。8割の建物が倒壊し、200名以上が津波に流されてしまった雄勝の地で、何ができるのか。漁船で使う網を整える、掃除をする、草取りをする、程度のことしかできない。大したことではないが、住民たちが、ありがとうと感謝を伝えてくださったり、飲み物やお菓子をくださって、大感激だった。
最後、津波でほとんどの学生や先生たちが流されてしまったという大川小学校に立ち寄らせていただいた。校舎の一部が残り、記念碑が立ってはいるものの、当時の状況の説明を聞くにつけ、泣いていない社員はいなかった。

森、海、明日、このコンセプトに従った今回の研修旅行である。雄大な自然の偉大さと怖さを痛感した二日間だった。どんなに困難でも、必ず朝が来る、明日が来る。

2016年10月:希望の海で芸術センスを磨く(瀬戸内海)

3年ごとに開催される「瀬戸内国際芸術祭」に皆で行って芸術センスを磨こう、と瀬戸内海の小島、「犬島」に行くことに。岡山駅で待ち合わせ、電車、フェリーでいざ。まずは玄関口の「直島」に着くと、草間彌生の「かぼちゃ」アートが出迎えてくれた。
源平、室町などの歴史の舞台を経て、北前船の母港、朝鮮通信使による大切な大陸文化の継続的な蓄積の通路として栄えた瀬戸内海地域であるが、人口減などで活力が低下している状況が。美しい自然と人間が交錯することで瀬戸内の島々が活力を取り戻し、瀬戸内海が地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指す、というこの芸術祭のコンセプトに共感しての今回の参加だった。

アーティスティックな瀬戸内

廃校をリニューアルした施設で自炊。ハローウィンだったこともあり、仮装で大いに盛り上がった。犬島には「家プロジェクト」によるユニークな建物がいたるところに。また、銅の精錬所だった建物を「犬島精錬所美術館」として近代化遺産をアートにしてしまったのだから興味深い。
古い建物をアートに変えて、自然との融合の中で世界中から人を集めるプロジェクトだ。
翻訳やライティングの仕事も“アート”だと私は常々思っている。答えのないサービスだからこそ、相手にどう響くか、感動を与えられるか。この難しい問いに少しは向き合ってくれるようになってほしい、と願っている。