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神農祭で願うこと

11月22日、コロナで中断していた神農祭が久しぶりに開催された。江戸時代、八代将軍徳川吉宗の時代、道修町薬種中買仲間が株仲間として認められ、道修町が「くすりの町」として知られるようになり、今年で300周年だという。コロナで人通りが消えた道修町に人が溢れ、ちょうちんに並んだ製薬メーカーの名前が妙に懐かしく、やっぱりこれがないと、と嬉しくなったりしたりした。
200年前、大阪にコレラが流行したときに薬種仲間が病除けの薬として丸薬を作り、「神虎」(張子の虎)の御守と一緒に祈ったのだと。今の状況と重ね合わせ、コロナ退治を神社に皆が祈願する。
同じタイミングで、道修町の老舗の製薬メーカから、悲願、ようやく新型コロナのワクチンが承認された。
国内の薬剤はなかなか申請されず、海外のワクチンばかりが処方されてきた。そんな中の朗報である。道修町メーカー頑張れ。世界のために、日本のために。
皆がワクチンを打って、コロナが、早く、風邪のひとつになってほしい。必要でない時は、マスクから解放されたいし、リアルで話したいし、顔も見たい。新年からマスクはしなくてもいいですよ、大晦日に、そんなカウントダウンがあったらいいのに、とひそかに願って、お参りした。