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医薬×翻訳×AI

日本の創薬力の更なる向上のために株式会社アスカコーポレーション(以下、ASCA)は翻訳・ドキュメント制作の分野から貢献いたします!


加速するグローバル化に合わせた納期短縮への取り組み

AI活用で翻訳時間をほぼ半減

製薬会社の医薬品開発に求められるスピードは年々加速しております。
比例して、グローバル規模の医薬品開発における「翻訳」についてもかかる時間の短縮が強く求められています。
ASCAでは、そうした製薬会社のニーズに応えるため、AI技術を積極的に活用しております。
中外製薬株式会社様では、共同でカスタマイズAI翻訳エンジンを構築し、プロトコールの翻訳時間43%減の実現しました(薬事日報2023年9月27日号掲載、日経クロストレンド2024年03月01日掲載)。

また、別の外資系製薬会社様では、翻訳メモリ(TM)などを駆使したポストエディットにより納品までの期間を40%短縮したという事例もあります。(PHRAM STAGE 2022年6月号第22巻第3号通巻251号23~30頁)

製薬会社社内の翻訳の精度・効率の向上にも寄与

製薬会社・CRO・医療機器メーカーの社内で実施される翻訳の精度・効率の向上に対してサポートしております。
ASCAが独自に構築した翻訳エンジン「SciLingual」を搭載した医学・医薬に特化したAI翻訳プラットフォームAIKO SciLingualの提供のほか、企業毎にカスタマイズ構築した翻訳エンジンを各企業の社内システムに接続して、活用いただいている事例もございます。

特に、グローバル市場で活動する企業においては、カスタマイズ翻訳エンジンの需要が急速に高まっています。近年では、内資・外資を問わず、多くの製薬会社から翻訳エンジンのカスタマイズ構築に関するご要望をいただく機会が増加しています。

独自AI翻訳エンジン構築(アダプテーション)
AI学習と聞くと、多くのデータが必要と感じられる方も多いのではないでしょうか。現在は少量の学習データから効果的に学習するドメイン・アダプテーション*(domain adaptation)と呼ばれる技術が登場し、特化型エンジンの開発が容易になりました。
この技術を用いた医学・医薬分野特化型のAI翻訳エンジンがSciLingualです。SciLingualは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発したAI翻訳エンジンをもとに、臨床、非臨床を含む医薬品開発に関する文書や医学論文など、独自に収集したデータを学習データとして、自社でドメイン・アダプテーションした、医学・医薬に特化したオリジナルエンジンです。
上述のSciLingualエンジンをベースにした、お客様のニーズに合わせた再学習も可能です。

AIソリューション | 医薬翻訳のアスカコーポレーション (asca-co.com)

翻訳を超えたAIの活用も推進

また、ASCAでは翻訳の枠組みにとらわれず、メディカルライティングやその他業務におけるAI活用についても今後展開してまいります。

汎用業務で活用できるAI活用としては、ChatGPTをAPI接続することによって使用できるアプリケーション「GenTA」をリリース予定です。このGenTAではBot機能を搭載しており、定型化された作業をプロンプト入力無しでChatGPTに実施させることが可能となります。

メディカルライティングにおけるAI活用としては、AI時代における論文ライティングなどについての情報発信も行っております。雑誌「実験医学」においては弊社メディカルライティング部の橘尚子がAI時代の高速・高品質な論文執筆の方法というタイトルでタシケント工科大学副学長の西山聖久先生と共同で連載をさせていただいております。

今後、さらにAI活用を推し進め、より効率的に翻訳やメディカルライティングを行えるよう、検証・実装をすすめてまいります。

コトバも、医療技術と考える

ASCAは今年創立30年を迎えました。これまで30年間医学・医薬の分野に特化したサービス提供を行い、翻訳のみならずライティング、マーケティング支援など製薬業界のドキュメント関連ではほとんどのニーズに応えることができるようになりつつあります。製薬会社・CRO・医療機器メーカーなどからのご要望に対して「なんとかしますの解決力」をモットーに取り組ませていただいた成果です。

今後も、ASCAはAI技術を取り入れ、次世代の医学・医薬に特化した翻訳・ライティングサービスを提供し、イノベーションを推進してまいります。

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