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広島から平和を祈る

広島でのG7サミットが終了した。
ゼレンスキー大統領の出席で、会議が今まで以上に大きく盛り上がり、「平和」へのメッセージが強く打ちだされたように映った。

私の本籍は広島である。主人の本籍なのだが、宮島が見えるとても穏やかで美しい場所に家はあった。初めて正月を迎えた際、仏間にある仏さん(位牌)のお水とお米を変えるのが私の仕事。信心深い家でもあったが、仏さんの数の多さにまず驚いた。聞くと、戦死もあるが、多くは原爆による被害者のものだった。会話には原爆の話題など出ない。広島の美しい街を見るととても悲惨の出来事は想像できなかったので、何も知らない私には大きな衝撃だ。

ある親戚のおじさん夫婦の家によく遊びに行ったものであるが、仲がいいその夫婦には子供がいなかった。ある時、被爆医であることを話してくださった。研修医時代、広島で被爆し、意識が戻らないまま三途の川を渡ったと(その話は立花隆の「臨死体験」に紹介されている)。奇跡的に助かり、結婚された。その後子供ができないから、自分で自分の精子を顕微鏡でみたところ、精子がいない事実を知ったそうだ。
そのおじさんは、がんで亡くなるまで被爆医として広島から核廃絶に取り組んでおられた。

広島は美しく、大好きな町である。
2013年にはJTF関西セミナーを広島で開催し、終わってから平和公園を皆で見て回ったのを思い出す。

絶対核の使用は許されない。
二度と過ちは繰り返してはいけない。

サミットの開催には多くのお金とリスクと伴うが、今回の各国の申し入れがウクライナの停戦につなげれば、また、世界中の人に「平和」の大切さを発信できただけでも開催の意味はある。