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「USACOとASCAは似ている?:製薬業界の未来のために」山川真一 様(ユサコ株式会社 代表取締役)

USACOとASCAは似ている?:製薬業界の未来のために

出会いは学会の展示会

2000年前後のことでしょうか、ある医学会で弊社のブースを出していたら、その隣にScienceのブースが並んでいて、ブースにいた石岡さんが、「USACOさんって何の会社ですか?」って興味を示してくださいました。
医学薬学系の海外書籍・ジャーナルを扱い、論文作成のツールなども販売していることを紹介すると、「ターゲットは同じです~」って。Scienceを日本でプロモーションされていると思いきや、よくよく聞くと、製薬メーカさんやアカデミアに翻訳やライティングサービスを提供している会社と聞き、これはシナジーがある、と思った最初の出会いでした。
偶然ですが、その当時の両社のHPに二重らせんを使っていて、とてもテイストが似ていたんですよ(考えていることが一緒?)。

トップジャーナルを日本語で紹介するプロジェクトの展開

インフルエンザなどのいろいろな感染症に注目が集まりだした頃、大阪の製薬メーカにInfection Control & Hospital Epidemiologyの日本語版を作ってHPのキラーコンテンツの提案を一緒に始めましたよね。版権管理、コーディネーションなどを弊社でやって、トップの先生方に論文の選定と最後の監修、ASCAさんには翻訳と品質管理をお願いして、タイムリーに日本語で重要文献を届けるというものでした。
残念ながら最初のプロジェクトは会社都合で中止にはなりましたが、その後、医療機器、感染対策ビジネスをされている会社などに、感染関連の様々なトップジャーナルを会社に合わせて提供しました。

Journal of Clinical Oncology (JCO)プロジェクトは忘れられません。癌と言えば、という大御所の先生に編集長をお願いし、それぞれの分野のトップの先生にご協力を仰ぎながら最高レベルの翻訳コンテンツを提供していたと自負しています。大御所の先生に、病院の会議室でどなられた時だけはさすがにめげましたが。それでも最後はいい企画だったと惜しんでいただいたのは、仕事冥利に尽きる出来事でした。

Scienceとの取り組み

ScienceのPublisherにつないでもいただきました。弊社もサイトライセンスビジネスをしているものの、対応してもらえなかったり、要望が通らなかったりすることも多々ありながら、上層部と繋がっておくととても安心です。ASCAさんのScienceとの長い信頼関係はお金に変えられない価値です。厳しい出版業界の流れの中で、NPOとしてのScienceの存在は大きいと感じます。今後ももっと一緒に面白いことをやりたいといつも考えていますよ。

同じような業界で、同じような人種の人たちと仕事しているので、いつも話が早く、共感できる話で盛り上がりますよね。製薬業界の未来を見据え、挑戦し、USACOだから、ASCAだからできるワクワクするサービスを展開したいと思います。これからも一緒に進化していきましょう。

ユサコ株式会社 代表取締役 山川 真一

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