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藤田医科大学がScienceに紹介されている:Leading Japan in translational medical research

Science3月24日号に、「Leading Japan in translational medical research」というタイトルで、藤田医科大学の取り組みが紹介された。

愛知県にある藤田医科大学(FHU)は、国際的な学術ネットワークを有し、医学研究と教育の未来モデルとして注目されている。
1968年、医師であり生化学者でもある藤田啓介氏によって設立されて以来、大学を基礎研究と臨床研究の両方のリーダーとして力を注いできたという。基礎研究に重きを置けるのは、学生数は 3,000人に対する教員数ほぼ1,000人の体制も大きく、学生との密な関係が構築されている。

国際ネットワークも充実し、新しい医療技術を共同開発するなど、様々な施設とのフェローシップも活発である。具体的には、米国ジョンズ・ホプキンス大学との国際協力により、脳卒中患者の嚥下障害を含むリハビリテーション医学の治験を共有し、嚥下障害の診断と管理のために、CTやMRI、ビデオ蛍光透視法などの画像診断法を研究する強力なパートナーシップを実現している。
2022年に設立されたトランスレーショナル リサーチセンターには、臨床試験に関係する、すでに100人近く人材が採用され、CAR T細胞療法の開発も行い、白血病や他の癌に対しても同様の効果が期待されている。

また、FHUは新しい外科用ロボットシステムを消化器の治療に活用。外科医は4つの医療センターに配置し、手術は別の場所で行われる。こうしたこのロボティクスの技術を支えるのは、癌診断のための深層学習の応用だという。いくつかの企業と協力して、臓器や組織のイメージング時間を短縮しながら画質を向上させている。

その他、患者の匿名性とセキュリティを維持しながら、医療センター、薬局、およびその他の関連機関からアクセスできる「スマートシティ」を目指している。

FHUは歴史が浅く小規模な大学であるが、大学病院としては国内最大病床数を誇り、日本の医療の変革をリードし、国内および世界の医療に変化をもたらす大学として注目したい。
(写真は、Science誌掲載藤田医科大学提供)

この内容を、是非原文から確認ください。


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