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“三方良し”が仕事の基本

何のために仕事をしているか、この状況をどう判断するか、いつも私が決め手にしているのは「三方とも幸せか」、である。近江商人の「三方良し」は、「買い手よし、売り手よし、世間よし」であるが、私が考える三方良しは、「クライアントよし、パートナー(翻訳者さん、チェッカーさん、ライターさんなど)よし、社員よし」である。

同じ予算でも、チャレンジしたいと思う仕事は、社員が前向きに仕事を進めるので、翻訳者はもちろん関係者皆が幸せな気分になり、仕事の品質も当然高くなる。

クライアントからの難題に対し、厳しいかもしれない、と思っても、社員自分が成長できる、翻訳者さんが経験を積める、と思ったら絶対やるべき。チャレンジすれば、次は成功に近づける。そんなクライアントとの関係が大きな信頼関係を作っていくと信じている。

機械翻訳のエンジンを開発するときも、クライアントにとって効果的か、翻訳者さんたちにメリットはあるか?社員は幸せか?と考えた。お金もかかる。皆が日々頑張って仕事してくれた大切なお金なので、考えに考えた。自社で開発して最高のMTを作れば、クライアントが求めている納期短縮が可能になるし、翻訳者さん、チェッカーさんの入力などの手間が減り、社員もクライアントも幸せになるはず、と考えて開発を決めた。

何のために仕事をするのか?一日でも早く新薬を患者さんに、新しい技術を世界市場に、また、世界の技術を日本に届ける、そんなクライアントの思いを実現するために、パートナーの方々、社員の皆がプロの仕事に誇りを持って仕事する、誰一人も幸せでない人を作らない、その思いが仕事の原点だ。
 
困難は常、それでも、会社を起こしてから、ずっと「三方良し」、その思いだけで仕事をしている。

その気持ちだけはだれにも負けない。


文:石岡映子

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