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MT Summit 2023 ルポ

2023年9月4日~9月8日までの5日間、中国・マカオで開催されたMachine Translation Summit(以下MT Summit)という機械翻訳の国際会議にASCAから4名のメンバーで参加して来ました。

今回は現地での様子をお届けしたいと思います!

MT Summitとは

MT Summitとは「国際機械翻訳協会 (IAMT)」が主催する国際会議です。

IAMTには下部組織として一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)」やアメリカ機械翻訳協会 (AMTA)、ヨーロッパ機械翻訳協会 (EAMT)があり、アジア太平洋・ヨーロッパ・アメリカの順番で国際会議を2年ごとに開催して、グローバルな交流を図っている協会です。

今回のMT SUMMIT 2023はAAMTが中心となって開催され、機械翻訳の研究に携わる大学教授や研究者・学生の皆様、翻訳や教育関連の民間企業が一堂に会し活発な意見交換がされていました。

サミットの内容

今回のMT Summitの内容としては、ひとりのスピーカーによるプレゼンテーションと複数のパネリストによるオープンディベート・ポスターセッションで構成されていました。

MT Summit 2023の会場となったStudio City Macau

各セッションの後には質疑応答の時間も設けられており、世界各国の参加者が熱心に質問や感想を共有されている様子が印象的でした!

プレゼンテーションでは、機械翻訳とChat GPTをはじめとする「大規模言語モデル」の活用や、機械翻訳に必要なデータが少ない「低資源言語」(マイナー言語)に対するアプローチなど最新の研究内容に触れることができました。

ASCAの機械翻訳への取り組みについての資料や、Scienceの日本人冊子などを配布しました。

技術的な話だけでなく、翻訳者の方々がもつ機械翻訳の進歩に対する不安や人手翻訳と機械翻訳の共存に関するお話もありました。
「翻訳の品質をきちんと理解すること」「テクノロジーに依存し過ぎず人間らしさとのバランスをとる」など人手翻訳にしかできないことが議論され、
ASCAでお世話になっている翻訳者さんへの感謝の気持ちを改めて感じました!

またプロジェクトマネージャーというお仕事の中で、クライアントの皆様・ご登録いただいているパートナーの皆様にどのように貢献できるかを
改めて考える貴重な機会となりました。

各国の関係者との交流

現地では、国内外問わず翻訳や英語教育関連の様々な民間企業の方々・大学関係者の方々と交流できました!

セッションの合間に休憩時間としてコーヒーブレイクの時間が設けられていて、ホテルの豪華なお菓子やお茶と共に、現地マカオやミャンマー・アメリカやチェコなど各国の参加者のみなさんとお話する機会がありました。

ASCAの事業内容を説明したり、「何かお役に立てれば」と積極的に関連するサービスのご説明をいただいたりと貴重な交流の機会となりました。

歓迎会・晩餐会等でも豪華なカクテルやディナーが振る舞われ、中国・マカオならではのおもてなしを感じることができました!

今回初めてMT Summit参加の機会をもらい、機械翻訳というひとつのテーマを世界各国で考える前向きな雰囲気に刺激をもらうことができました。
今日から新たな気持ちで日々のお仕事に取り組みたいと思います!

文:M・U

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