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血小板第4因子により分化誘導されたTH1型制御性T細胞は癌に対する免疫を抑制する - 大阪大学 微生物病研究所(RIMD)感染病態分野 / 大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(IFReC)免疫寄生虫学教室 山本 雅裕 先生

サイエンス誌(Science)に掲載された日本人著者からの日本語タイトルとコメントを紹介します

Platelet factor 4–induced TH1-Treg polarization suppresses antitumor immunity
血小板第4因子により分化誘導されたTH1型制御性T細胞は癌に対する免疫を抑制する

SCIENCE 22 November, 2024, Vol 386, Issue 6724

TH1型制御性T細胞(TH1-Treg)は腫瘍内に高度に蓄積して、癌免疫を強く抑制します。今回の研究では、腫瘍内の別の免疫細胞が出す血小板第4因子(PF4)が、腫瘍内TH1-Tregの高度な蓄積に重要であり、さらにPF4の中和抗体の投与により腫瘍内TH1-Tregを減らし、癌免疫を活性化させることに成功しました。

大阪大学 微生物病研究所(RIMD)感染病態分野
大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(IFReC)免疫寄生虫学教室
山本 雅裕

https://www.science.org/doi/10.1126/science.adn8608